火災保険の選び方!銀行から火災保険に入るべきか?
火災保険の選び方について
最近読んだ、住宅購入者向けにアドバイスをしている入門書で、真逆のアドバイスがされている本が2冊ありましたので、ご紹介します。
1冊目の著者は、個人でFP事務所をされている方で、マンション販売会社、銀行、モゲージバンクにて実務経験がある実践派のFP。相談実績5,000件を超えるという素晴らしい実績の持ち主です。
2冊目の著者も、メガバンクに18年間在職し、在職中の融資実行額800億円というこれまた素晴らしい実績をお持ちで現在不動産投資家&不動産コンサルタントをされている方です。
入門書としての本の内容、著者の実績ともに申し分ないものだったのですが、1点だけ内容に真逆のことが、書いてありました。
それは、火災保険の選び方(入り方)についてのコメントです。
1冊目の方は、そのまま引用すると
『じつは、住宅ローンを借りた金融機関で加入すると、団体割引という特典がつきます。
20%前後の団体割引が適用されるケースもあり、同じ損保会社で同じ保障内容ならば、金融機関で加入する方が安くなります。団体割引は、不動産会社や工務店で加入しても適用されるケースがありますが、金融機関の住宅ローン利用者に向けた団体割引のほうが、おおむね割引率が高くなっています。』
と理由まで明確にうたって金融機関で加入した方が『お得である』と解説しています。
2冊目の方は、一部省略して引用すると
『銀行に紹介を依頼するのは、あまりお勧めしません。(省略)保険金がきちんとおりるかどうかは、保険代理店の力量に左右されることもあります。元銀行員の私だからわかるのですが、銀行系損保代理店は、すべてとは言いませんが力量不足なところもあり、保険金がおりないこともあるからです。』
と正直に本の中で暴露してしまっています。
1冊目の方はFPとしてお得な選択を伝えていて、2冊目の方は自らの経験から保険の使い勝手(給付)を伝えています。
確かに、ハウスメーカーや金融機関の団体割引はお安くなっています。
損保のプロ代理店も、ハウスメーカーや銀行には勝てないと諦めてしまっている所もあります。
保険は、請求しないと、保険金は1円も受け取れません!
しかも、給付請求の仕方で、受け取れる保険金の額が、変わってしまいます。
そもそも、ハウスメーカーや銀行さんから、火災保険に加入すると、詳しい説明を受けることが出来ません。
給付対象になる事故が起きているにもかかわらず、請求が出来ることすら、気付かず、未請求になっている事案が、世の中にいかに多いか?
家の中で、何かが壊れてしまった場合、あなたの加入している火災保険が使えるかもしれません。
保険代理店の中でも、積極的に給付をしようとする代理店と、損害率を気にして、給付に消極的な所があります。
先日も、台風で家の換気扇の部品が飛んで行ってしまい、保険会社に電話したら…
換気扇は、建物ではないので、対象には、なりません。
と言われて、相談を受けた事例があります。
対応としては、
『壊れた換気扇を、見も、調べもしないで、対象にならないというのは、納得できない。約款のどこに対象外と書いてあるのか?』
とクレームを入れました。すると…
上司らしき人が出て、『申し訳ありません。調査に伺います!』
ということになり、
結局 24万円給付されました!
一応電話してみて、対象外と言われたら、普通は諦めますよね!
私は、お伺いして、メーカーの見積書と現場を見ていたので、
これなら、給付出来ると確信したので、ちょっとしたアドバイスをさせて頂きました…
保険の比較サイトで、安い保険会社をご自身で選び、満足してご加入している方も多いと思います。
安く入ることも、大事です。
しかし、給付を受けるには、積極的に給付してくれる代理店かどうか?
が重要です!
超・裏技としては、銀行の団体割引等を使って安く加入し、給付に詳しい保険のプロを相棒に持つ!
保険給付は、損害率を上げてしまうので、消極的な代理店が多いですが、自分の損害率に関係のない給付には、積極的に給付方法を教えてくれるはずです。